書簡しょかん)” の例文
唯々いいとしてすぐには質子も出さなかった。以来、秀吉との間に幾度か書簡しょかんの往復を見た。もちろん即刻ご西下の言質をとる為である。秀吉からの手紙はいつも情誼じょうぎと誠意をこめて
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
過日かじつこの孤児園こじえん孤児こじたちが、って、書簡しょかんせんや、鉛筆えんぴつや、はみがきなどをかんへれて、りにきたとき、自分じぶんは、つれなく、「みんなあるから、いらない。」と、ことわったのだった。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
小寺政職の書簡しょかんを携えて参ったというが、その事自体がせぬではないか。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)