更闌こうた)” の例文
そこで更闌こうたけて抜き足をして、後ろ口から薄暗い庭へ出て、阿部家との境の竹垣たけがきの結びなわをことごとく切っておいた。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ある星月夜ほしづくよの事でございましたが、私はおいと一しょに更闌こうたけてから四条河原へそっと忍んで参りました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)