“曲柄”の読み方と例文
読み方割合
クランク100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間もなく、2400形式のタンク機関車が、汽筩シリンダーから激しい蒸気を洩し、喞子桿ピストン・ロッド曲柄クランクをガチンガチン鳴らしながら、下り一番線上を西に向って私達の前までやって来た。
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
日夜かっきりと、同じ時刻に同じ動作が反覆されてゆくのであるから、いつとなく頭の中の曲柄クランク連動機ギヤが仕事を止めてしまって、今では、大きな惰性で動いているとしか思えないのである。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
轢殺ひきころされた豚は白豚で、トンネルの洞門みたいな猪鼻が……どうです、主働輪の曲柄クランクにチョコナンと引ッ掛って、機関車が走る度毎に風車かざぐるまの様にクルリクルリと廻ってるじゃあ有りませんか。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)