“暴模様”の読み方と例文
旧字:暴模樣
読み方割合
あれもよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかし蝋燭ろうそくがなくてはどうもならんなア」とクレーヴンが不意に言った、「どうやら暴模様あれもようになって来たようだし、これでは暗くて読めん」
その日は夜明から小雨こさめが降っていました。それが十時頃になると本降ほんぶりに変りました。ひる少し過には、多少の暴模様あれもようさえ見えて来ました。すると兄さんは突然立ち上ってしり端折はしおります。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし二百十日は無事に過ぎてしまった。それから二百二十日があぶないと云っていたが、それも無事に過ぎた。しかしその頃から毎日毎日雲のたたずまいが不穏になって、暴模様あれもようが見える。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)