“時宗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じしゅう50.0%
ときむね50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場所は、日ごろ時宗じしゅうの信徒が大勢寄って念仏講をするがらんとした大床の板かべ板じきで、阿弥陀像の壇にだけ、あかりが灯っていた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
去年あたりからにわかに猖獗しょうけつをみせてきた例の踊る宗教——時宗じしゅう阿弥あみ仲間へはいるものが、おそろしい勢いでふえつつある。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
して見ればこの人の薨去こうきょは文永四年で北条時宗ときむね執権の頃であるから、その時分「げほう」と称する者があって
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
胸のあたりは北風の吹き抜けで、肋骨ろっこつの枚数は自由に読めるくらいだ。この釈迦がたっとければこの兵士もたっといと云わねばならぬ。むか元寇げんこうえき時宗ときむね仏光国師ぶっこうこくしえっした時、国師は何と云うた。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)