トップ
>
時代錯誤
>
アナクロニズム
ふりがな文庫
“
時代錯誤
(
アナクロニズム
)” の例文
昨日
(
きのふ
)
から
今日
(
けふ
)
へ掛けては
時代錯誤
(
アナクロニズム
)
だの、不二山の人格だの、神秘的な講義だので、例の女の影も一向
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
へ出て
来
(
こ
)
なかつた。三四郎は夫で満足である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
世界戦以後のモダアニズムの
横溢
(
おういつ
)
につれて圧倒的に流行しはじめた洋装やパーマネントに押されて、昼間の銀座では、
時代錯誤
(
アナクロニズム
)
の
可笑
(
おか
)
しさ身すぼらしさをさえ感じさせたこともあったが
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「はあ。余っ程
時代錯誤
(
アナクロニズム
)
の顔をしています」
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
時代錯誤
(
アナクロニズム
)
だ。日本の物質界も精神界も此通りだ。君、九段の燈明台を知つてゐるだらう」と又燈明台が出た。「あれは古いもので、江戸名所図絵に出てゐる」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
時代錯誤
(
アナクロニズム
)
だ。日本の物質界も精神界もこのとおりだ。君、九段の燈明台を知っているだろう」とまた燈明台が出た。「あれは古いもので、
江戸名所図会
(
えどめいしょずえ
)
に出ている」
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
此青年の隊伍に
紛
(
まぎ
)
れ込んだ先生は、歩調に於て既に
時代錯誤
(
アナクロニズム
)
である。左右前後に比較すると頗る緩漫に見える。先生の
影
(
かげ
)
は校門のうちに隠れた。門内に大きな松がある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そのなかに
霜降
(
しもふ
)
りの
外套
(
がいとう
)
を着た広田先生の長い影が見えた。この青年の
隊伍
(
たいご
)
に紛れ込んだ先生は、歩調においてすでに
時代錯誤
(
アナクロニズム
)
である。左右前後に比較するとすこぶる緩漫に見える。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
すまんことだがこの半月あまり母の事はまるで忘れていた。きのうからきょうへかけては
時代錯誤
(
アナクロニズム
)
だの、不二山の人格だの、神秘的な講義だので、例の女の影もいっこう頭の中へ出てこなかった。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“時代錯誤”の解説
時代錯誤(じだいさくご、en: anachronism アナクロニズム)とは、時勢、つまりその時代の傾向に合わないこと。特に、時代に遅れた古い考えや行動についていう。「アナクロ」とも。
(出典:Wikipedia)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
錯
常用漢字
中学
部首:⾦
16画
誤
常用漢字
小6
部首:⾔
14画
“時代錯誤”で始まる語句
時代錯誤的