“春画（しゅんが）” の例文

「成程、そりゃ面白そうだ。——ところでどうでしょう、春画（しゅんが）などと云う物は、やっぱり西洋の方が発達しているんですか。」

路上 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

日本郵船のある水夫は、コロムボで気が変になり、春画（しゅんが）など水夫部屋に飾（かざ）って拝（おが）んだりして居たが、到頭印度洋の波を分けて水底深く沈（しず）んで了うた、と其船の人が余に語り聞かせた。

みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)

「つまり君、春画（しゅんが）みたいなものなんだろう。」と、乱暴な註釈を施（ほどこ）してしまった。

路上 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

“春画”の意味

《名詞》

（美術） 性交（性行為）や性的姿態を描いた絵画。枕絵。笑い絵。
(出典:Wiktionary)

“春画”の解説

春画（しゅんが）とは、特に江戸時代に流行した性風俗（特に異性間・同性間の性交場面）を描いた絵画。
浮世絵の一種でもあり、笑い絵や枕絵、秘画、ワ印とも呼ばれる。冊子状のものは笑本、艶本、好色本、枕草紙という。また、それほど露骨な描写でない絵は危絵（あぶなえ）とも呼ばれた。淫画や淫絵、猥画や猥絵といった呼称も在るが一般的ではない。
その描写は必ずしも写実的でなく、性器がデフォルメされ大きく描かれることが多い。
(出典:Wikipedia)

春	常用漢字 小２ 部首:⽇ 9画
画	常用漢字 小２ 部首:⽥ 8画