明鯛すけそう)” の例文
りあげられた明鯛すけそうがびんにせかれるために、針のえんを離れて胴の間にぴちぴちはねながら落ちて行くのをじっと見やっている。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
明鯛すけそうからたら、鱈からにしん、鰊から烏賊いかというように、四季絶える事のないいそがしい漁撈ぎょろうの仕事にたずさわりながら、君は一年じゅうかの北海の荒波や激しい気候と戦って
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)