トップ
>
旭町
>
あさひまち
ふりがな文庫
“
旭町
(
あさひまち
)” の例文
烏
(
からす
)
が
啼
(
な
)
いている。省線がごうごうと響いている。朝の
旭町
(
あさひまち
)
はまるでどろんこのびちゃびちゃな街だ。それでも、みんな生きていて、旅立ちを考えている貧しい街。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
最初に見える人家は
旭町
(
あさひまち
)
の
遊廓
(
ゆうかく
)
である。どの家にも二階の欄干に赤い布団が掛けてある。こんな日に干すのでもあるまい。毎日降るのだから、こうして
曝
(
さら
)
すのであろう。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
新宿の
旭町
(
あさひまち
)
の木賃宿へ泊った。
石崖
(
いしがけ
)
の下の雪どけで、道が
餡
(
あん
)
このようにこねこねしている通りの旅人宿に、一泊三十銭で私は泥のような体を横たえることが出来た。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
しまいには紫川の東の川口で、
旭町
(
あさひまち
)
という
遊廓
(
ゆうかく
)
の裏手になっている、お台場の
址
(
あと
)
が涼むには一番好いと極めて、材木の積んであるのに腰を掛けて、夕凪の蒸暑い盛を過すことにした。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
旭
漢検準1級
部首:⽇
6画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“旭”で始まる語句
旭
旭日
旭川
旭光
旭屋
旭座
旭玉山
旭日章
旭山
旭窓