早良サハラ)” の例文
ただし、皇兄早良サハラ太子の轍を踏んで、平安の新京を棄てゝ、奈良の旧都に復しようとして、失敗せられたのが、薬子・仲成の乱である。
万葉集のなり立ち (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
処が、翌月の事、家持の生前東宮大夫ダイブとしてつかへて居た早良サハラ皇太子が、新都造営主任であつた藤原種継を暗殺せしめられた事件が起つた。
万葉集のなり立ち (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
が、或は皇太子伝としての位置から見て、其ウシロみ申した早良サハラ太子——或は、他の男女皇子——の為の指導書として上つたものとも、文学史的には考へられる。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)