早処女サヲトメ)” の例文
旧字:早處女
水の神の贄として、早処女サヲトメが田の中へ生き埋めになつた物語、及び其が形式化して「イチの早処女」を、泥田の中に深く転ばす行事がある。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アマツミは、田植ゑに臨む、村の仮装神人及び巫女——早処女サヲトメ——の、長期の物忌み生活から出た起原説明物語であつた。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此は専ら、五月の早処女サヲトメとなる者たちの予めする物忌みと、われ人ともに考へて来たものである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山ごもりに、成女戒を受け、同時に早処女サヲトメに出る資格を得た。