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断目
ふりがな文庫
“断目”の読み方と例文
読み方
割合
きれめ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きれめ
(逆引き)
直ぐ足下から拡がる大傾斜の彼方、鉛色の海を
掠
(
かす
)
めて西へ逃げる雲脚の速さ。雲の
断目
(
きれめ
)
から時折、暁近い鈍い白さが、海と野の上に流れる。天地は未だ色彩を
有
(
も
)
たぬ。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
『時に、』と、東川は話の
断目
(
きれめ
)
を待構へてゐた様に、椅子を健の卓に向けた。『千早先生。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
厚く重なり合った雲の
断目
(
きれめ
)
から、飴色の弱い日が洩れた。
畦
(
あぜ
)
の並木の片側が薄く照り映えた。田の中には氷が張って、処々に雪が消えずに残っている。街道を行くと、旅人の影がちらちら見られた。
越後の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
断目(きれめ)の例文をもっと
(3作品)
見る
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“断”で始まる語句
断
断崖
断念
断乎
断末魔
断食
断然
断片
断々
断腸
“断目”のふりがなが多い著者
中島敦
石川啄木
小川未明