トップ
>
故郷元
>
くにもと
ふりがな文庫
“
故郷元
(
くにもと
)” の例文
「オオそうか。その性根たのもしい。——おぬしは何も知るまいがこれから
故郷元
(
くにもと
)
のことども聞かせて進ぜるほどに、よう聞きなされ」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「猿……。俺はな、誰にもいった事はないが、
故郷元
(
くにもと
)
に不孝を重ねたままの母親を一人残してある。わしはもう一遍、その母親の顔を見られるだろうか?」
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼女はただ——女ごころに——殊にそういう
曠
(
は
)
れがましい事は好きだし、又
性来
(
せいらい
)
が勝気だし——一面には又、浪人して出て来た
故郷元
(
くにもと
)
に対しても、ここで良人が
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おそれいりまする。……ところでご隠居様、これからお
故郷元
(
くにもと
)
へお帰りで?」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
有るのは、旧藩の江戸
詰
(
づめ
)
の
知辺
(
しるべ
)
だが、
故郷元
(
くにもと
)
を追われたおれ達夫婦の事情を知っている奴等が、一両の
合力
(
ごうりき
)
もしてくれる筈はなし——又そんな所へ
恥曝
(
はじさら
)
しをして迄、出世に
偓促
(
あくせく
)
したくもない。
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「小次郎どの。聞けばこの度は、いよいよ、生涯の大事にのぞむそうな。岩国の
故郷元
(
くにもと
)
でも、えらい噂。じっとしているにもいられず、お
許
(
もと
)
の顔見に出て来ました。——ようまあ、ここまで立派に出世してござったの」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
郷
常用漢字
小6
部首:⾢
11画
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
“故郷”で始まる語句
故郷
故郷人
故郷心
故郷薄
故郷表
故郷許
故郷飾錦伊達織