“支那人（チャンチャン）” の例文
イクラ「わんかぷ、てんせんす」だって時と場合によりけりです。支那人（チャンチャン）と違って日本人には虫の居どころって奴がありますからね。
人間腸詰 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)
可（いい）か、支那人（チャンチャン）から礼をいって寄越（よこ）した文だぞ。人間は正直だ。わけもなく天窓（あたま）を下げて、お辞義をする者は無い。殊に敵だ、吾々の敵たる支那人だ。
海城発電 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)
仕様はない。逃げよう。支那人（チャンチャン）が来て五円戻せチュータてちゃ、あの五円札は酒屋から取戻されん。そんならチいうて大惣の病気を
近世快人伝 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)
可（いい）か、支那人（チャンチャン）から礼をいつて寄越した文（ふみ）だぞ。人間は正直だ。わけもなく天窓（あたま）を下げて、お辞儀をする者はない。殊（こと）に敵だ、われわれの敵たる支那人（チャンチャン）だ。
海城発電 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)
ここいらが支那人（チャンチャン）の本音かなと思うておりますところへ、横から大惣が蒼白い手を伸べて私の着物の袖を引っぱりました。
近世快人伝 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)
意気地（いくじ）もなく捕虜（とりこ）になって、生命（いのち）が惜（おし）さに降参して、味方のことはうっちゃってな、支那人（チャンチャン）の介抱をした。そのまた尽力というものが、一通りならないのだ。
海城発電 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)
意気地もなく捕虜（とりこ）になつて、生命（いのち）が惜さに降参して、味方のことはうつちやつてな、支那人（チャンチャン）の介抱（かいほう）をした。そのまた尽力といふものが、一通りならないのだ。
海城発電 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)
私は日本語のすこし出来る支那人（チャンチャン）を引っぱって木賃宿へ帰って来ました。
近世快人伝 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)
それにまだ親切に支那人（チャンチャン）の看護をしてな、高慢らしく尽力をした吹聴（ふいちょう）もないもんだ。
海城発電 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)
ハッハッハッ……でもヒョット支那人（チャンチャン）の泥棒か何かが這入（へえ）りやがって……あっちでは泥棒といったら大抵チャンチャンなんで、それも旧の師走（しわす）頃が一番多いんですが、そんな奴がコイツを見付けたら
一足お先に (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)
其上（それに）まだ親切に支那人（チャンチャン）の看護をしてな、高慢らしく尽力をした吹聴（ふいちょう）もないもんだ。
海城発電 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)