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擡
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モタ
ふりがな文庫
“
擡
(
モタ
)” の例文
時々頭を
擡
(
モタ
)
げると、いつも此少年の目に触れた。大学病院へ通つてゐましたか、ぐらゐの話を、人みしりする私でもしかけて見たくなつた程、好感に充ちた
無言
(
ムゴン
)
の
行
(
ギヤウ
)
であつた。
雪の島:熊本利平氏に寄す
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
磨かれぬ智慧を抱いたまゝ、何も知らず思はずに、過ぎて行つた幾百年、幾萬の貴い
女性
(
ニヨシヤウ
)
の間に、
蓮
(
ハチス
)
の花がぽつちりと、莟を
擡
(
モタ
)
げたやうに、物を考へることを知り
初
(
ソ
)
めた郎女であつた。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
、
釈迢空
(著)
磨かれぬ智慧を抱いたまゝ、何も知らず思はずに、過ぎて行つた幾百年、幾萬の貴い
女性
(
ニヨシヤウ
)
の間に、
蓮
(
ハチス
)
の花がぽつちりと、莟を
擡
(
モタ
)
げたやうに、物を考へることを知り
初
(
ソ
)
めた郎女であつた。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
磨
(
ミガ
)
かれぬ
智慧
(
チヱ
)
を抱いたまゝ、何も知らず思はずに、過ぎて行つた幾百年、幾万の貴い
女性
(
ニヨシヤウ
)
の間に、
蓮
(
ハチス
)
の花がぽつちりと、
莟
(
ツボミ
)
を
擡
(
モタ
)
げたやうに、物を考へることを知り
初
(
ソ
)
めた郎女であつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此は、横佩家へも出入りし、大伴家へも
初中終
(
シヨツチユウ
)
來る
古刀自
(
フルトジ
)
の、人のわるい内證話であつた。其を聞いて後、家持自身も、何だか好奇心に似たものが、どうかすると頭を
擡
(
モタ
)
げて來て困つた。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
、
釈迢空
(著)
▼ もっと見る
此は、横佩家へも出入りし、大伴家へも
初中終
(
シヨツチユウ
)
來る
古刀自
(
フルトジ
)
の、人のわるい内證話であつた。其を聞いて後、家持自身も、何だか好奇心に似たものが、どうかすると頭を
擡
(
モタ
)
げて來て困つた。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此は、横佩家へも出入りし、大伴家へも
初中終
(
シヨツチユウ
)
来る
古刀自
(
フルトジ
)
の、人のわるい内証話であつた。其を聞いて後、家持自身も、何だか好奇心に似たものが、どうかすると頭を
擡
(
モタ
)
げて来て困つた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
擡
漢検1級
部首:⼿
17画
“擡”を含む語句
擡頭
擡上
半晌擡身