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掏児
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すり
ふりがな文庫
“
掏児
(
すり
)” の例文
旧字:
掏兒
然るに、天運の尽くるところか、その折、郁次郎の懐中物を狙っていた
掏児
(
すり
)
があったのです。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
掏児
(
すり
)
に取られた
体
(
てい
)
にして届け出よう、そう為ようと考がえた、すると
嫌疑
(
けんぎ
)
が自分にかかり、自分は拘引される、お政と助は拘引中に病死するなど又々浅ましい方に空想が移つる。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
掏児
(
すり
)
みたいな眼つきの奴が、遥かに多いようだが、——
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
、南方よりは人間もよほどすれていないし、二百から室のあるこのホテルも、冬の間は休業で、つい二週間前に開いたばかり
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
郁次郎が
真
(
まこと
)
の悪人どもの謀主ならば、唖や
掏児
(
すり
)
などという小さな手先を破牢させるまえに、まっ先に、謀主たる彼をここから救い出す工夫をするのがあたりまえではないか。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
最初は、その自白も疑ってみたが、彼の
掏児
(
すり
)
であることは、いくらでも証拠だてられた。また、
筋違御門
(
すじかいごもん
)
で編笠の侍から掏り盗ったという紙入れまで、そこへ、吐いて見せた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“掏児(スリ)”の解説
スリ(en: pickpocketing、pickpocket)とは、他人の懐などから金品などを気づかれないようにかすめとる行為、またそれを行う者のこと。
行為には「掏摸」、行う者には「掏児」の字を当て、読みはどちらも「スリ」。別称として「巾着切り」(きんちゃっきり)、また京阪神地方では「チボ」などがある。
(出典:Wikipedia)
掏
漢検1級
部首:⼿
11画
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
“掏”で始まる語句
掏摸
掏
掏賊
掏代
掏兒
掏取
掏損
掏替
掏模