捲舌まきじた)” の例文
そのむすめのお母さんは、すこし眼に険のある美人でしたが、おそろしく早口で捲舌まきじたしゃべるので、なにを言うやら、さっぱりわからず、いつもぼくは面喰めんくらいました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
お角さんが、ここで捲舌まきじたを使ったのは、それはがんりきをののしったのではない。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と、仏頂寺弥助が捲舌まきじたをつかい出す。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)