捕獲ほかく)” の例文
まことに失礼なことをしたわけだが、あれはわしとして、どうしても手に入れたかったので、捕獲ほかくしたわけです。そして非常によろこんだ。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
この月の中旬ちゅうじゅんイルコックはニュージーランド川に一たいのさけがくだりゆくのを発見したので、毎日あみをおろしてさかんにさけを捕獲ほかくした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
銃猟じゅうりょう道楽は天下に多し。走獣そうじゅう飛禽ひきん捕獲ほかくするの術は日に新しきを加うれどもその獲物えものの料理法を頓着とんじゃくするものははなはまれなり。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「やあ、クーパーさん。怪潜水艇——『鉄水母てつくらげ』とかいいましたね。あれをとうとう捕獲ほかくしましたよ」
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして近い将来において、実力をもってその海賊を捕獲ほかくしてみせると力んでいた。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それは蠅があの黒い函の中から逃げだせるという可能性について論及ろんきゅうしたに過ぎない。あの蠅を捕獲ほかくして、六本の脚と一個の口吻こうふんとに異物いぶつが附着しているかいないかを、顕微鏡の下に調べる。
(新字新仮名) / 海野十三(著)