振立ふりた)” の例文
と云われ源次郎は忍び姿の事なれば、大小を落しざしにして居りましたが、此の様子にハッと驚き、拇指おやゆびにて鯉口を切り、ふるえ声を振立ふりたって
下女は下女でうすのような尻を振立ふりたてて縁側えんがわ雑巾ぞうきんがけしている。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)