持調子もちぢょうし)” の例文
「待っていらっしゃればかったのに」と女らしく愛想あいそをつけ加えた。けれどもその調子は沈んでいた。もっともこれはこの女の持調子もちぢょうしで、代助はかえってその昔をおもい出した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)