担夫たんぷ)” の例文
そのあいだを、泥か人間か分らないような兵や担夫たんぷが、列伍れつごなく、駈けたり物を担いだり、切れた草鞋わらじを持ったりして歩いてゆく。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、はや担夫たんぷに命じて、虎の台と、彼の駕籠かごとをかつぎ上げさせた。駕籠(手輿てごし)には、晴れの紅絹もみやら花紐はなひもが掛けてある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)