抱角だきづの)” の例文
それに南蛮胴の鎧と云い、水牛の抱角だきづの帝釈天たいしゃくてんの兜と云い、邪推をすれば、内面の弱点を人に見透みすかされまいとして、いてそう云う威嚇的な扮装ふんそうをしたと思われぬでもない。
前述の如くそれには水牛の抱角だきづのの脇立があるのだが、その外に尚前方鍬形台くわがただいの所に、鬼をまえた帝釈天たいしゃくてん前立まえだてが附いている。次にその鎧の一部が南蛮胴であることも、何となく異常な感を起させる。