“折衷”の読み方と例文
読み方割合
せっちゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広重ひろしげめいた松の立木——そこには取材と手法とに共通した、一種の和洋折衷せっちゅうが、明治初期の芸術に特有な、美しい調和を示していた。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
都近いこのへんの村では、陽暦陰暦を折衷せっちゅうして一月おくれで年中行事をやる。陽暦正月は村役場の正月、小学校の正月である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ゆえに、学校を建つるの要訣ようけつは、この得失を折衷せっちゅうして、財を有するものは財をついやし、学識を有するものは才力を尽し、もって世の便利を達するにあり。