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把捉
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はそく
ふりがな文庫
“
把捉
(
はそく
)” の例文
すなわち孔子学徒においても道の追究の無限性は
把捉
(
はそく
)
せられていたのである。学の実益性などは彼らの全然説かないところであった。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
しかし腹の中では自分に
媚
(
こ
)
びる一種の快感を味わった。それは自分が実際
他
(
ひと
)
にそう思われているらしいという
把捉
(
はそく
)
から来る得意にほかならなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
把捉
(
はそく
)
しがたい様々の世を渡つて、こゝに行きついた人間の、卑しさが、富岡には
苦味
(
にが
)
いものでもあつたのだ。人間は、単純なものであつた。
些細
(
ささい
)
なことで、現実はすぐ変化する。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
従ってそこには弟子たちの人物や性格、その問答の行なわれた境遇などが、ともに
把捉
(
はそく
)
せられている。それが言葉の意味の裏打ちとなり、命題に深い
含蓄
(
がんちく
)
を与えることになる。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
人類の教師がこういうものであれば、その真の伝記は右の結晶の経路を
把捉
(
はそく
)
したものでなくてはならぬ。それは文化史的発展の理解であって、個人の生涯の理解ではないのである。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
把
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
捉
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“把”で始まる語句
把
把手
把握
把持
把柄
把頭
把出
把直
把栗
把持者