打攫ふんづか)” の例文
其奴そいつの白状した処では、電車の中で掏った時、大不出来おおふでかしに打攫ふんづかまって、往生をしたんだが、対手あいてつらなぐったから、しゃくに障ってたまらないので、ちょうど袖の下に俯向うつむいていた男の袖口から
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)