-
トップ
>
-
ふんづか
仙「そいつは手先を頼むも面倒だから
私が
踏捕めえて遣ろう……モウ寝られもしねえから
起ちまって、もう一遍お酒を戴こう」
然うして久留島さんまで送り届けて、
直に四万へ
追掛けて往って掛合をしたが、其の時此の野郎を
踏捕めえれば宜かったアだが……
汝此処へ来やアがって何んだえ化けやアがって
其奴の白状した処では、電車の中で掏った時、
大不出来しに
打攫まって、往生をしたんだが、
対手が
面を
撲ったから、
癪に障って
堪らないので、ちょうど袖の下に
俯向いていた男の袖口から