打懲うちこ)” の例文
人を打懲うちこらし、取挫とりくじくの力においては自信の有り余る米友が、人を救う段になると、溺死人の一人をどうすることもできないのを、身も世もあらぬほどに口惜しがって
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
目指すかたきの蟠龍軒は生憎あいにく不在と承知いたし、無念かたなく手向う門人二三を打懲うちこらし、庭に残して置きました村と婆を切殺して其の儘帰宅致しました、このお村という奴は顔に似合わぬ毒婦にて
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)