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才蔵
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さいぞう
ふりがな文庫
“
才蔵
(
さいぞう
)” の例文
かの『古今集』の
勅撰
(
ちょくせん
)
に入った有名なる数十章の誹諧歌のごときも、やはりまた和歌に随伴した一種の
才蔵
(
さいぞう
)
にほかならずと見てよいようである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「
強
(
つよ
)
いなあ、
才蔵
(
さいぞう
)
さまはまったく強い。あれは
福島市松
(
ふくしまいちまつ
)
の
家来
(
けらい
)
でおいらはあのおじさんを知っている! あのおじさんと口をきいたことがある!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山崎
(
やまざき
)
の
合戦
(
かっせん
)
で、
敵
(
てき
)
の首が
腰
(
こし
)
につけきれず、
笹
(
ささ
)
にさして
実検
(
じっけん
)
にそなえたというので、
可児
(
かに
)
というよりも、
笹
(
ささ
)
の
才蔵
(
さいぞう
)
の名のほうが
民間
(
みんかん
)
には
親
(
した
)
しみがある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もうそこにはだれもいない、呂宋兵衛も
昌仙
(
しょうせん
)
も
才蔵
(
さいぞう
)
も、下のさわぎにおどろいて
降
(
お
)
りていったものと見える。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人呼んで彼を“
笹
(
ささ
)
の
才蔵
(
さいぞう
)
”とも称している一風変った男なのである。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“才蔵”の意味
《名詞》
三河万歳で大夫の相手をし、滑稽なしぐさなどで見ている人を笑わせる者。
人の話に調子を合わせ、あいづちを打つ者。
(出典:Wiktionary)
才
常用漢字
小2
部首:⼿
3画
蔵
常用漢字
小6
部首:⾋
15画
“才蔵”で始まる語句
才蔵集
才蔵市