“手硬（てごわ）” の例文
かねて我々の計画では、火夫のスミスが例の手硬（てごわ）い機関手のジョン・スレーターをコロロホルム薬で麻酔させる手筈になっていた。
臨時急行列車の紛失 (新字新仮名) ／ アーサー・コナン・ドイル(著)
二等分して、格別物にもなりそうもない足の方だけ死一等を減じて牢屋に追込み、手硬（てごわ）い頭だけ絞殺して地下に追いやり
謀叛論（草稿） (新字新仮名) ／ 徳冨蘆花(著)
「それをこの間お父さんが上（あが）って伺ったんですよ。数の中には斯ういうものも扱っていますが、こんな手硬（てごわ）いのは珍らしいと仰有ったそうです」
脱線息子 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)
「ふーん、これは想像に絶して、あの金博士め、手硬（てごわ）い奴じゃ」
大使館の始末機関：――金博士シリーズ・７―― (新字新仮名) ／ 海野十三(著)