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手洗鉢
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てうづばち
ふりがな文庫
“
手洗鉢
(
てうづばち
)” の例文
「お母の三味線はね、何時でも梅が枝の
手洗鉢
(
てうづばち
)
、叩いてお金が出るならばを年ぢゆう、くり返してうたはすつた。」
命
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
お糸はどう骨を折つても、奧方を味方に引入れることが出來さうもないとわかつて、
手洗鉢
(
てうづばち
)
の前で手を洗つてる奧方を、後ろから
抱
(
かゝ
)
へるやうにして胸を刺してしまつた。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お節は両手をうしろの首筋の方へ廻して細い
黄楊
(
つげ
)
の
櫛
(
くし
)
で髪をときつけながら立つて居た。物置の戸口と柱一つを
界
(
さかひ
)
にして小窓が切つてある其外には
手洗鉢
(
てうづばち
)
が置いてある。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「奧樣は、御氣性がすぐれていらつしやいますので、夜中でも必ず外の
手洗鉢
(
てうづばち
)
でお手を清められます。雨戸を一枚開けてあげますと、
鞍馬石
(
くらまいし
)
の手洗鉢から、御自分で水をおくみになつて——」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
洗
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
鉢
常用漢字
中学
部首:⾦
13画
“手洗”で始まる語句
手洗
手洗場
手洗水
手洗口
手洗囲
手洗石