所得まうけ)” の例文
立んとて此大雪に出で行きたれどもなん甲斐かひやあらん骨折損ほねをりぞん草臥くたびれ所得まうけ今に空手からてで歸りんアラ笑止せうしの事やとひとごと留守るすしてこそは居たりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
品物のロウズも出るから儲かるほどに金は残らんが、なにしろ独立の商人でお客様の外は頭を下げずに太平楽を云つて、きまつた給金と違つて不意の所得まうけの入る処が面白い。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)