“懸離”の読み方と例文
読み方割合
かけはな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あかりのみなぎっている賑やかな広間であるにも拘らず、彼は何だか遠く懸離かけはなれた、暗いところへ島流しにでもされたような気持がした。
孤独 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
此事は、よしやかゝる望を抱いたことが将門にあつたとしても、謀反といふこととは余りに懸離かけはなれて居て、提燈ちやうちんと釣鐘、釣合が取れ無さ過ぎる。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
是について行けぬ人はあの頃からすでに有り、現に平田翁は月の世界が根の国というあの世であるようにも説かれたが、この二つの懸離かけはなれた解説は、今もまだいずれとも決定してはおらぬかと思う。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)