“懸樋”の読み方と例文
読み方割合
かけひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど、七刻ななつ下がりの刻限なので、そろそろ旅の者の影も絶え、次郎が去った後は、懸樋かけひの水の音がチロチロとせせらぐのみで、暫く茶店は閑散のていに見うけられる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
池のに落ちつつとほる水の音懸樋かけひは冬のものにぞありける
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
春の山懸樋かけひの水のとまりしを昨夜よべの狐とにくみたまひぬ
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)