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憶出
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おもいで
ふりがな文庫
“
憶出
(
おもいで
)” の例文
その折諸君のまちまちの
憶出
(
おもいで
)
を補うために故人の一生の輪廓を描いて巻後に附載したが、草卒の際序述しばしば先後し、かつ故人を追懐する感慨に失して無用の冗句を
累
(
かさ
)
ね
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
二人は思わず、小供時代の
憶出
(
おもいで
)
に耽った、丈なす雑草が私達の上に森の如くにひろがる時、私達は
小鬼
(
エルフィン
)
の踊るを見るようなちょっと冒険的な気持になる、二人はそんな気持にも浸るのであった。
サレーダイン公爵の罪業
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
事業家としてドレほどの手腕があったかは疑問であるが、事を
侶
(
とも
)
にした人の
憶出
(
おもいで
)
を綜合して見ると相当の策もあり腕もあったらしく、
万更
(
まんざら
)
な講釈屋ばかりでもなかったようだ。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
と、病み衰えた顔に淋しい微笑を浮べ、
梶棒
(
かじぼう
)
の上ると共に互に黙礼を
換
(
かわ
)
して
訣
(
わか
)
れた。暫らくは涙ぐましく俥の跡を
目送
(
みおく
)
ったが、これが紅葉と私との最後の
憶出
(
おもいで
)
の深い会見であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
この
憶出
(
おもいで
)
を語る前に順序として私自身の事を少しくいわねばならない。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
憶
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“憶”で始まる語句
憶
憶起
憶良
憶度
憶測
憶劫
憶病
憶面
憶付
憶却