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惹
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ひき
ふりがな文庫
“
惹
(
ひき
)” の例文
歴史は常に疾病によつて幸福が毀損され、不幸が
惹
(
ひき
)
起
(
おこ
)
されたことを記して、其の全紙を埋めて居る、と云つても宜しい程である。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
兎に角此の二人は、他人の一身上に重大な關係を
惹
(
ひき
)
起すやうな記事を捏造する憎むべき新聞記者であつた。
貝殻追放:002 新聞記者を憎むの記
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
そして何時の頃からか時々顔を合す機会のあった、おゆうの懐かしい娘姿に心が
惹
(
ひき
)
つけられた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
その瞬間正三はぐんと自分の感情が嫂のほうへ
惹
(
ひき
)
つけられるのを感じた。和田は相手の不愛相などは気にもとめず、窓から
覗
(
のぞ
)
きこむようにして、舌長に豹の逃げた
顛末
(
てんまつ
)
を話しだした。
豹
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
一番
轢殺
(
れきさつ
)
事故をよく起す
粗忽
(
そこつ
)
屋でして、大正十二年に川崎で製作され、
直
(
ただち
)
に東海道線の貨物列車用として運転に就いて以来、当時までに、どうです実に二十数件と言う轢殺事故を
惹
(
ひき
)
起して
とむらい機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
惹
漢検準1級
部首:⼼
12画
“惹”を含む語句
惹起
惹付
心惹
惹出
惹入
惹着
屋其惹
惹吠奢爾
惹寄
惹恨
惹爾日
惹行