惡業あくごふ)” の例文
新字:悪業
どんな腕の出來る人間でも、惡業あくごふが積めば年貢ねんぐを納める時が來るものだ、——俺はきつと辻斬野郎を縛つて見せる。年寄や女子供まで斬つて歩くやうな野郎を
つてかくすなど言語に絶えし惡業あくごふなりコリヤくびは何處へ隱したるぞ有體に申すべしと云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「紫教數々の惡業あくごふが知れ、その上お前は駿河大柄言樣の血筋でも何んでも無いと判り、寺社の御係りと、町方の捕方が、何十人、何百人、此御殿を取卷いて居るのを知らないのか」
「お前は、物腰が上品だからと言ふので、おつぼねのお六といはれた、名題の女道中師だらう。今まで積んだ惡業あくごふの數々、それが、砂文字すなもじを消すやうに、綺麗になると思つて居るのかい」