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悒々
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ゆうゆう
ふりがな文庫
“
悒々
(
ゆうゆう
)” の例文
間もなく病的に
蒼褪
(
あおざ
)
めた
臼
(
うす
)
のような馬の大きな頭が、わたしの
目路
(
めじ
)
ちかくに鼠色とはいえ明色ではない
悒々
(
ゆうゆう
)
しい影をひいて
停
(
とま
)
った。
ヒッポドロム
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
啄木鳥
(
きつつき
)
の声が樹林に
木精
(
こだま
)
し、深山にでもいるような気持がする。暮近い、暗い小道の落葉を踏みながら
悒々
(
ゆうゆう
)
と歩いているうちに、急に涙が胸元に突ッかけてきた。
湖畔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
恩樹は、女の前でこう言っては、
悒々
(
ゆうゆう
)
しているのは、生むものを生まないせいだよ、そう当らず触らず私に言っていた。そんなときでも、よい育ちをした恩樹の眼は静かに澄んでいたのである。
童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
笏梧朗はなにか考え込んでいたがふと
悒々
(
ゆうゆう
)
した目をあげた。
後の日の童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
悒
漢検1級
部首:⼼
10画
々
3画
“悒”で始まる語句
悒鬱
悒
悒欝
悒悒
悒然