急湍きふたん)” の例文
われは平生夢寐むびの間に往來する所の情の、終に散じ終にせうすること此飛泉と同じきを想ひて、忽ち歌ひ起していはく。人生の急湍きふたん須臾しゆゆも留まることなし。
みだりに東洋の思想に執着するも愚なり、叨りに西洋思想に心酔するも癡なり、奔流急湍きふたんに舟をるは難し、然れども舟師は能く富士川を下りて、船客の心を安うす、富士川を下るは難し
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)