快舟はやぶね)” の例文
ばっと、その快舟はやぶねにいた三人の男たちのうちから、ひとりがこっちの舟へ跳び移って来た。そして上下に躍る足もとも早きざみに。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
するとこのとき、長江の上流から矢のごとく流れてきた一隻の快舟はやぶねがあり、ざ、ざ、ざ、とげんにしぶきを見せながら近づいて来るやいな
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甘寧、呂蒙の兵が、弓をならべて、矢を江上へ射ったが、一舟は悠々帆を張って、順風を負いながら、対岸から出迎えにきた数十艘の快舟はやぶねのうちへ伍して去った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見れば、野山いちめんに、翩翻へんぽんたる黄旗、青旗、紅旗がのぞまれ、遠い岸の蔭から、二そうの快舟はやぶねが、それぞれ四、五十人の剣戟けんげきを載せて、颯々さっさつとこなたへ向って近づいてくる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つれて行く。そちは精兵五百人に快舟はやぶね二十艘をそろえ、こなたの岸に遠く控えておれ。——そしてもし父が彼方の岸で旗をあげて招くのを見たら、初めて船を飛ばして馳せつけて来い
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)