心残こころのこり)” の例文
旧字:心殘
その人に向ひてはほとほと言尽いひつくして心残こころのこりのあらざる如く、ただこれにりて欲するままの夢をも結ぶに似たる快きを覚ゆるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
僕は望がかなったんだから、嬉しいことは嬉しいけれど、ここを離れて行くとなると何だか心残こころのこりです。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)