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心恃
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こころだの
ふりがな文庫
“
心恃
(
こころだの
)” の例文
ただ一つ
心恃
(
こころだの
)
みなのは、能登守という殿様が、うちの殿様と違って、物事に思いやりのあるらしい殿様であることのみでありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
……よもやと
心恃
(
こころだの
)
みにしていたが、菩提山の半兵衛重治め、ついに、安土の命を奉じ、松千代様をお首にしてさし出してしまったらしい。……おれは、急にあの
痩
(
や
)
せ法師の半兵衛にあいそが尽きた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
与える食物は取らないけれど、その温順であるらしいことが、いくらかの
心恃
(
こころだの
)
みにはなっていただけであります。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お銀様はこちらにあって、そのことを
心恃
(
こころだの
)
みにしていると、しばらくあって、畳ざわりの音が軽いながら入乱れて、どやどやと、この座敷めがけて続いて来る。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それは、弁信が附いて行くことが何となしに
心恃
(
こころだの
)
みになるし、それと、今宵に限って竜之助が、身に寸鉄を帯びずして出て行くということに安心したものと見えます。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
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「いや、山科へ来たからといって、別に心安いところもないがな、関の大谷風呂へ少し厄介になったことがあるから、もう一晩、あそこへ泊めてもらおうかと、それを
心恃
(
こころだの
)
みにして来たまでだ」
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
恃
漢検1級
部首:⼼
9画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許