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こころやすだ
ふりがな文庫
“
心安立
(
こころやすだ
)” の例文
今までの調子で
心安立
(
こころやすだ
)
てに、殿様のお邸なんぞへ無暗にやって来られては困ることもあるから、そこは遠慮をしておいておくれ
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「氷峰だツて、今窮してゐるから、ね。」義雄は、
心安立
(
こころやすだ
)
てに、暗にメール社でもツと奮發すべきだといふことを
諷
(
ふう
)
じかけた。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
木村から頼まれて私の世話を見てくださった倉地という事務長の
方
(
かた
)
もそれはきさくな親切な人じゃありますけれども、船で始めて知り合いになった
方
(
かた
)
だから、お
心安立
(
こころやすだ
)
てなんぞはできないでしょう。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
しかつめらしい顔をして心にもない事を誠しやかに説いていると、えらく
甘
(
あま
)
い
汁
(
しる
)
が吸えるものと見えるなあ。別に悪意がある訳ではなく、
心安立
(
こころやすだ
)
てからのいつもの毒舌だったが、子路は顔色を変えた。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
もしや、
心安立
(
こころやすだ
)
てに
面
(
かお
)
を合わせることが
緒
(
いとぐち
)
となって、
退引
(
のっぴき
)
ならぬこんがらかりに導いた日には、取っても返らないではないか。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
そして葉子を見ると
心安立
(
こころやすだ
)
てに無邪気にほほえんで見せたりした。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
米友は案外な
面
(
かお
)
をして仲間体の男を見ますと、その仲間体の男は、
心安立
(
こころやすだ
)
てにズカズカと火の傍へ寄って来て
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こう
心安立
(
こころやすだ
)
てに話し出されては、全くやりきれない、それでも北原さんでよかったと、お雪は傍から、やっと胸を撫で下ろしていると、その頼みきった北原が、案外に
気色
(
けしき
)
ばんできました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
多分
心安立
(
こころやすだ
)
ての仲間うちが来たものと思ったのでしょう。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“心安”で始まる語句
心安