御隠居様ごいんきょさま)” の例文
旧字:御隱居樣
「それはもう御隠居様ごいんきょさま滅法めっぽう名代なだい土平どへいでござんす。これほどのいいこえは、かね太鼓たいこさがしても、滅多めったにあるものではござんせぬ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
その時、中津の人気にんき如何どうかとえば、学者はこぞって水戸の御隠居様ごいんきょさますなわ烈公れっこうの事と、越前の春嶽しゅんがく様の話が多い。学者は水戸の老公ろうこうと云い、俗では水戸の御隠居様と云う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)