御読分およみわけ)” の例文
痛む頭をもたげし小花が虫を押へて拾読ひろいよみするその文にいわく、一筆ひとふでしめし上参あげまいらせそろ、今は何事をも包まず打ち明けて申上げ候ふ故、憎い兼吉がためとお思なく可哀い清さんのためと御読分およみわけ下されたく候
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)