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御藤
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おふじ
ふりがな文庫
“
御藤
(
おふじ
)” の例文
そこにまた
御藤
(
おふじ
)
さんという娘があって、その人の
容色
(
きりょう
)
がよく
家
(
うち
)
のものの口に
上
(
のぼ
)
った事も、まだ私の記憶を離れずにいる。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御藤
(
おふじ
)
さんは昔健三に向って、自分の夫を評するときに、こんな言葉を使った。世の中をまだ知らない健三にもその真実でない事はよく解っていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし最も悪いのは
御藤
(
おふじ
)
さんであった。「あいつが」とか「あの女が」とかいう言葉を使うとき、御常は口惜しくって堪まらないという顔付をした。眼から涙を流した。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「何でも
金鵄勲章
(
きんしくんしょう
)
の年金か何かを
御藤
(
おふじ
)
さんが
貰
(
もら
)
ってるんだとさ。だから島田もどこからか貰わなくっちゃ淋しくって堪らなくなったんだろうよ。
何
(
なん
)
しろあの位
慾張
(
よくば
)
ってるんだから」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
藤
常用漢字
中学
部首:⾋
18画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂