“御縫”の読み方と例文
読み方割合
おぬい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そりゃ何ともいいませんでした。ただ娘の所で来てくれって頼まれたから行って来たっていいました。大方あの御縫おぬいさんて人のうちなんでしょう」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何しろもとの通りあの地面と家作かさくを有ってるんだから、そう困っていない事はたしかでさあ。それに御藤さんの方へは御縫おぬいさんの方からちゃんちゃんと送金はあるしさ。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「出来るどころか、なかなか喋舌しゃべってね。例の調子で。——姉さんの考じゃ、島田は御縫おぬいさんの所へ行って、智慧ちえを付けられて来たんだろうっていうんだがね」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)