御父おと)” の例文
羽織を干して貰って、足駄を借りて奥に寝ている御父おとっさんには挨拶もしないで門を出る。うららかな上天気で、しかも日曜である。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いやだよ。御父おとつちやんべい。おほきい御馬おむまつてれなくつちや、彼方あつちかないよ」とこたへた。こゑちひさいをとここゑであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いやだよ。御父おとっちゃんべい。大きい御馬買ってくれなくっちゃ、あっちへ行かないよ」
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)