“御待兼”の読み方と例文
読み方割合
おまちかね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御連様（おつれさま）はとうから御待兼（おまちかね）でございますと云ったなり引き退がって、すぐおれのところへ知らせてくれと頼んだ。
彼岸過迄 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)
搗（つき）起（おき）る事もならず悲（かなし）むにぞ家内中上を下へと騷動しける所へ坂本の自身番よりは矢の使（つか）ひにて御役人が御待兼（おまちかね）なり五兵衞殿を早く連て來（きた）られよとの事（こと）成（なれ）ども五兵衞は悴（せがれ）を
大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)
「元園町の先生は先刻（さっき）から御待兼（おまちかね）でございます」
新生 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)