御年おんとし)” の例文
御年おんとし四十にして、御鬚おんひげへそぎさせたもうに及ばせたまわば、大宝位たいほういに登らせたまわんことうたがいあるべからず、ともうす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
主上はまだ御年おんとしもいとけなくおわすがゆえ、おそらくは佞官ねいかんのみだりなる言に惑わされたものであろう。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
資朝の前に立たせられたは、まだ御年おんとしおん十七歳ばかり、はなはだお若くはあらせられたが、ご身長抜群の御方おんかたで、白の練絹ねりぎぬで御顔を包まれ、黒の道服を召されていた。ご微行なるがゆえであろう。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「まだ御年おんとしも十九というに」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)