従事じゅうじ)” の例文
旧字:從事
「以前は、袁紹えんしょう従事じゅうじとして仕えていましたが、天子のご還幸を聞いて、洛陽へ馳せのぼり、菲才ひさいをもって、朝に出仕いたしております」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
酒を飲ませなければ不平を起こして仕事ができぬとかいって従事じゅうじするのとでは、出来上りにおいて大いにちがう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その地方は牧畜ぼくちくがさかんで、住民は多く牛をい、したがって女たちは搾乳さくにゅう従事じゅうじしていたのであります。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
翌日、だちょうの森では、とうとうとおののひびきがこだまし、松、杉の枝が、そうぞうしい音をたてて落ちた。年長組の一隊が、枝のきりだしに従事じゅうじしたのだ。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
貴方あなたは園長を殺すために、医学をおさめ、理学を学び、スマトラまで行って蟒の研究に従事じゅうじせられた。そして日本へ帰られると、多額の寄附をしてこの爬虫館を建て、貴方は研究を続けられた。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かれは患者に対して、非常に親切でして、重病患者などは、その家にとまりして診療しんりょう従事じゅうじするという風でしたから、またたくまに四、五年の月日を送ってしまいました。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「東郡の従事じゅうじという小役人を勤めています」と、答えた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)